保護者のためのフィルタリング研究会とは

 我が国では、2009年4月施行の「青少年インターネット環境整備法」で、青少年が利用する携帯電話向けにフィルタリングサービスの提供が義務化されました。さらに2009年から2010年にかけて、一部自治体では、フィルタリングサービス解除の困難化の仕組みを青少年健全育成条例の改正に盛り込む動きが拡がるなど、「フィルタリング」を抜きには、青少年ネット問題を語れない状況が続いています。
 また、フィルタリングは本来、提供者の努力に加え、利用者の積極的な使いこなしが求められるものです。しかしその前提となる、一般の保護者のフィルタリング利用についての理解は、まだまだ低調と言わざるを得ません。
 「保護者のためのフィルタリング研究会」は、こうした情勢を受け、フィルタリングサービス全般がより利用者(保護者)本位で提供されるために解決すべき課題等を明らかにするために設立されました。

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2010年8月10日 (火)

第四回研究会開催予定

第四回「保護者のためのフィルタリング研究会」は以下の日程での開催を予定しています。

  • 日時:2010年8月20日金曜日 15時~17時(予定)
  • 内容:フィルタリング提供事業者の取組みヒアリング(社団法人電気通信事業者協会様)

※オブザーバ参加をお願いする地方自治体等関係者様には、別途、研究会事務局よりご案内状およびオブザーバ参加申し込み票を発送させていただきます。

研究会の運営体制の基盤を強化

2010年4月の設立以来、本研究会の事務局はネットスター株式会社およびヤフー株式会社が務めてきました。これに加えて、デジタルアーツ株式会社が運営協力を行ない、計三社のフィルタリング関連企業による共同運営が行なわれてきました。

このたび、研究会の設立趣旨や活動内容への賛同をいただいた二社が、新たに運営協賛企業として加わりました。

両社はいずれも、法人向け・家庭向けのフィルタリング製品・サービスの提供企業です。

より強固な運営基盤となった「保護者のためのフィルタリング研究会」に、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

委員による中間とりまとめ開催

7月16日金曜日15時~17時に、委員による中間とりまとめ議論を行ないました。

20100716


当日は、第一回から第三回までの研究会の場でのヒアリングや、それを受けての議論の中には、定性的なものやあくまでも仮説段階のものも含まれていたことから、それぞれ裏付けとなる定量的データの有無の確認や、最終報告書の大まかな構成案等についての検討を行ないました。

第四回以降の研究会では、これらを前提にして、主に事業者側の実際的な取組み等についてのヒアリングなどを通じて、課題の確認や改善方策について、引き続き検討を進めていくこととしています。

なお当日は、ご都合により欠席された下田座長に代り、坂元委員が座長代理に就くことが会議の冒頭にて承認され、議事全般が進行しております。

2010年7月27日 (火)

第三回研究会議事要旨

  1. 日時 2010年6月21日(月) 15:00~17:00
  2. 会場 ヤフー株式会社 本社11F会議室
  3. 出席者(敬称略)
    • 発表者
      下田座長、飯塚委員、伊藤委員、坂元委員、新谷委員、滝委員
    • 発表者
      財団法人インターネット協会 大久保貴世
      子どもねっと会議所 井島信枝
      ぐんま子どもセーフネット活動委員会 渡部まどか
  4. 議事
    (1)開会
    (2)携帯電話でのフィルタリングサービスの概要
    (3)利用実態に関する検討
    (4)質疑応答・検討
    (5)閉会
  5. 議事要旨
    (1)開会
    下田座長から開会のあいさつが行われた。

    (2)携帯電話でのフィルタリングサービスの概要
    資料1に基づき事務局から説明が行われた。

    (3)利用実態に関する検討
    各発表者から発表が行われた。

    (4)質疑応答・検討
    発表に対する主な質疑応答やコメントは次の通り。
    • 各携帯キャリアが提供しているフィルタリングサービスの対応年齢と比較すると、子どもネット研の発達段階モデルは、より厳しめの提言内容になっている一方で、学校現場などの感覚から見ると甘いかもしれない。子どもネット研のリスク評価モデルを参考にした、第三者機関以外によるサイト評価結果も提供が始まっている。本日の発表の中で認定サイトの基準に関する提案があったが、サイト認定基準の改善に向けた調査研究の必要性と結果分析の重要性は、当研究会として強調してよいと思う。
    • フィルタリングが普及しない理由については、ネットの危険性に関する保護者への啓発以外にも、フィルタリングのわかりにくさや用語の難しさなど、環境改善、知識の提供が必要であり、そこを研究会として訴えていく必要がある。
    • 保護者のITスキルレベルは様々で、人によってかなり開きがある。親のスキルレベルによって選択できるよう、サービスをきめ細かく分けて提供していく必要があると思う。例えばオールインワンのものから、カスタマイズ機能、あるいは機種自体を分けてしまうなど。また、携帯ショップでフィルタリング設定を的確にできるよう、フィルタリングコース診断チェックリストなどのツールはできないものか。
    • SNSサイトで、EMAが認定するサイトでも青少年がわいせつなケータイ小説や漫画に容易にアクセスでき、フィルタリングが意味をなさなくなっている例がみられる。フィルタリングの信頼性が揺らぐということになりかねない。真に保護者が安心できる仕組みを新たに作る必要があるのでは、と改めて感じた。
    • インターネット協会の大久保様のご発表の中でフィルタリングを利用しているかどうか不明、という回答が多かったということであるが、これについてもう少しお話しいただきたい。
      (回答:相談してこられるのはトラブルに遭遇した保護者であり、意識は高まっているはずであるのに、フィルタリングをかけているかどうか分からない、という回答が多い。その理由は把握していないが、心理的に「フィルタリングなし」とは回答しにくいと感じる保護者が安易に「不明」を選んでいる可能性もある。)
    • インターネット協会での相談は、ネットのトラブルに限定した相談という理解で良いか。東京都以外の自治体にこのような相談窓口はあるのか。
      (回答:相談の対象は、主にネットでのトラブルである。似たような相談窓口として把握しているところでは、大分市で、財団法人ハイパーネットワーク社会研究所に委託して実施されているものがある。そこでは大人からの相談も受けている。子どもに特化したネットトラブル相談窓口としては東京都のものが唯一と思う。)
    • 学校にはこの相談窓口の電話番号は配布しているか。 
      (回答:携帯に貼るシールに記載して配っている。)
    • 井島様の発表にあるフィルタリング共通アイコンはわかりやすいと思う。実現性という点ではどうか。
      (回答:実現性は何とも言えないところだが、提案の届け先としては経産省、JEITAになろうかと思う。)
    • 食品に例えると、成分表示で安全と表示されているものが実はそうではなかったということになる。昔は、子どもが近寄ってはいけないものが何となくわかっていたが、今は子どもを引きつけて、金儲けのターゲットにしている状況。まだ保護者にネットの危険性が十分理解されていない。本日発表いただいたような情報を見せないとなかなか分かっていただけないかもしれない。啓発に一層注力するよりないかと思う。
    • 機械が苦手な人に理解をしてもらうことは重要だと思う。専門用語が壁になっている面があると思うが、やりようはあるのではないか。例えば子ども専用携帯と同じように、フィルタリングが最初からかかっているキッズパソコンができないものか。
    • ゲームサイト(交流サイト)については、もはや「ゲーム」サイトという呼称は適切でないと感じた。EMAの認定について、認定されるか否かの単純な区分けではなく、認定サイトの中でも18歳以上OK、15歳以上OKなど、細分化したレーティングが必要ではないか。そのような細分化された認定を、保護者も加わって行う仕組みが必要と感じた。
    • インターネットの情報評価の責任は、保護者が負っているが、その認識が日本では定着していないと感じた。
    • ケータイ小説の現状に驚き、フィルタリングだけでは子どもたちを有害コンテンツから守りきれないと感じた。今後は、子どものネットでの暴走をいかに止めるか、という観点を入れて検討していく必要があるのではないか。
    • ゲームサイト(交流サイト)がSNSサイトと呼ぶべきものになっている、という発言があったが、ゲームサイト(交流サイト)ではケータイ小説の読み手と書き手がメールでコミュニケーションをとれるようになっている。また、ゲーム中にチャットができるようにもなっている。個人的には、ゲームサイト(交流サイト)の現状について手段がゲーム、目的が出会い、と言いきってもよいのではないかと感じた。普及啓発を行う立場からは、フィルタリングという言葉すら知らない、意識の高くない保護者にどう啓発していくかが難しいところだと感じている。

    (5)閉会
    座長からの閉会挨拶の後、事務局から今後のスケジュールについて説明が行われた。

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2010年7月 7日 (水)

研究会開催日程変更のご案内

運営上の都合により、研究会開催日程を以下の通り変更いたします。
傍聴ご参加ご予定いただいていた皆様、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ござ いません。

  • 7月16日金曜日15時~17時
    中間取りまとめ議論(委員のみ):非公開開催
  • 8月20日金曜日15時~17時
    第四回研究会
  • 9月28日火曜日13時~15時
    第五回研究会
  • 10月25日月曜日10時~12時
    第六回研究会
  • 11月18日木曜日15時~17時
    第七回研究会(とりまとめ)

2010年6月29日 (火)

第三回研究会資料

※本サイトでの資料提供は原則としてPDF形式です。閲覧等には別途Adobe Reader等が必要です。

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2010年6月22日 (火)

第三回研究会開催

6月21日月曜日、15時~17時に第三回の研究会を開催いたしました。

20100621

第二回開催での教育現場からのヒアリングに続き、今回は、保護者の声からフィルタリングの課題を把握しようという狙いでした。

平成21年度に東京都のネット・ケータイのトラブル相談窓口「こたエール」事業を受託していた、財団法人インターネット協会の大久保さん、そして福岡県の保護者グループ「子どもねっと会議所」代表の井島さん、ぐんま子どもセーフネット活動委員会から渡部さん、計三名のゲストを迎え、それぞれの視点からの発表をお願いしました。

携帯電話だけでなく、パソコンやゲーム機でのネット利用やフィルタリングについても、貴重なご指摘をいただくことができました。

なお、第二回・第三回のヒアリングを受け、また実態把握のための定量的なデータも検討材料に加え、委員のみでの中間取りまとめ(研究会後半に向けて、論点の精査と絞り込み)の打ち合わせを7月2日に行ないます。第四回の研究会開催は7月16日を予定しています。

※第三回研究会の配付資料および議事要旨については、後日、本サイト上での公開を予定しています。

※第四回のオブザーバ参加をお願いする地方自治体等関係者様には、別途事務局より参加のご案内を差し上げます。

2010年6月18日 (金)

第二回研究会議事要旨

  1. 日時 2010年5月27日(木) 15:00~17:00
  2. 会場 ヤフー株式会社 本社11F会議室
  3. 出席者(敬称略)
    • 委員
      下田座長、阿部委員、飯塚委員、伊藤委員、坂元委員、新谷委員、滝委員
    • 発表者
      群馬県教育委員会義務教育課 小熊 良一
      新潟市立小針中学校 小野 郁夫
      京都市生涯学習部家庭地域教育支 援課 上田 廣久
  4. 議事
    (1)開会
    (2)研究会の運営について
    (3)フィルタリングの仕組みについて
    (4)学校関係者の発表
    (5) 質疑応答・検討
    (6)閉会
  5. 議事要旨
    (1)開会
    下田座長から開会のあいさつが行われた。

    (2)研究会の運営について
    前回の研究会で 検討項目となった事案の取り扱い方針について、資料1-1 (PDF)に基づき事務局から説明が行われ、了承された。
    その後、前回議事録および議事要旨の確認が行われ、いずれも修正なく了承された。

    (3) フィルタリングの仕組みについて
    事務局から資料2 (PDF)に基づいて説明が行われた。主な質疑応答は次の通り。
    • リストの分類について、例えばポルノについて程度のランク付け (レイティング)は行われているのか。
      (回答:事業者の考え方にもよるが、フィルタリングの強度を強・中・弱と変えることによって閲覧可能なアダルトカテゴリーの内容を変えたり、水着やグラビアなどはアダルトとは別のカテゴリーとして扱うといった対応が取られている。)

    (4) 学校関係者の発表
    3名の学校関係者から、教育現場での携帯インターネット問題の現状に関する発表が行われた。

    (5)質疑応答・検討
    発表に対する主な質疑応答やコメントは次の通り。
    • 携帯電話について、どの年齢でどのような対策をすべきかについては、 子どもネット研にて検討し、「段階的利用モデル」として発表した。要件に応じて4つの発達段階に分けたもの。携帯電話を持たせないという取組みもあるが、 一つの考え方としてご参考にして頂きたい。
    • 京都市の調査でフィルタリング利用率が子どもの回答結果では40%ぐらいなのに対して保護者の回答結果は70%と、ギャップが生じているという発表があったが、悲観的なシナリオとしては、フィルタリングを入れていてもあまり機能せずに見たいサイトを見られるようになっているということも考えられるので、掘り下げて調査する必要があるかと思う。
    • トラブルがあった際の心の傷は、実は小中学生よりも高校生の方が大きいようである。教育委員会の中で高校生の問題に関する議論は行われているか?
      (回答:高校生では既に90%以上の生徒が携帯電話を保有しているので、携帯を持たせないという取組みは困難かと思う。高校生の携帯インターネット問題に関する検討はまだまだこれからといったところ。)
    • 生徒指導が一番大変なのは高校生である。実態として高校生の生徒指導はお手上げに近い状態なのではないかという印象を受ける。
    • 愛知県での調査では、高校生のフィルタリング利用率は26.9%程度で、保護者の回答は34.3%。高校生の利用率は小中学生に比べ格段に下がっており、高校生の12.3%はフィルタリングを解除したと答えている。愛知県では、初めて携帯やゲーム機を持つ時点での生徒や保護者への啓発が重要だと考えており、小学校6年生の保護者に向けた啓発を進めている。早い時点からの啓発が重要という考えである。
    • 携帯電話を持たせないのは現実的に難しい面もあるので、子どもを守りながら、教育過程でその使用に対する判断力を育成してゆくことが重要ではないか。誰が子どもを守るのか? 誰が教育をして行くのか?といった観点で検討することも必要だと思う。子どもを守る取組みが学校ばかりに押しつけら れると非常に負担が大きく、これからはとても対応しきれなくなっていく。機器販売者側も、責任を持って保護者への啓発活動などを行うべきだと思う。例えば 携帯電話のフィルタリングが解除された際には、保護者に通知が行くようにするなどの仕組みを作れないか。
    • 子どもの欲望に限度を設けることができる存在は保護者だけだが、最近それができる保護者が少なくなっている。保護者に対しもっと訴えて行かないと問題の根本解決にならないのではないかと感じた。現状では、社会総がかりによる対応が必要ではないかと思う。
    • 携帯電話のフィルタリングについては、フィルタリングをすり抜けて有害サイトにアクセスできてしまうブラックリスト方式では限界がある。 特に、最近のコミュニティサイトはフリーダイヤルによる有害事業への入口になっている。
    • 子どもネット研の段階的利用モデルには2つ良い点があり、一つはスキル面とモラル面の検討がセットで行われているところ。もう一つは、具体的なしつけの指針が入っているところで、親への指針として非常に有効だと思う。
    • 親は、機器のネット接続状況やネットの実情など、何も知らされていないというのが実感である。フィルタリングのカスタマイズをすることは 親として非常に高い判断能力が要求されるということであり、判断の前提となる必要な情報が事業者から開示されている必要があるが、実際にはそうではない。
    • 多くの先生は、教師として携帯電話の問題に取り組んではいるが、携帯電話に関する知識水準は通常の保護者と同程度に過ぎないのが実情である。携帯電話の動向や技術的側面を理解するための壁は保護者にとっても教師にとっても同じくらいに高い。
    • 大学生であっても、出会い系のサクラなどによる被害にあうことはある。年齢だけの問題ではなく、経験の度合いがポイントだと思うので、成長過程での教育が重要だと考える。
    • 事業者として教育に積極的にかかわっていこうとしても、その方法がなかなかわからないのが実情である。社会全体で問題への取組みを盛り上 げていくためにも、事業者がこの研究会のような場で教育現場の方と対話する機会を持つことには意義があり、事業者にとっては現場のニーズなどを把握し、よりよいサービスの提供につなげることが可能になる。そういう点で意見交換は重要であり、そのような姿勢を持つ企業は確実に増えてきていると思う。
    (6) 閉会
    座長からの閉会挨拶の後、事務局から、前回資料の修正と今後のスケジュール (PDF)について説明が行われた。

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2010年5月31日 (月)

第三回研究会開催予定

第三回「保護者のためのフィルタリング研究会」は以下の日程での開催を予定しています。

  • 日時:2010年6月21日月曜日 15時~17時(予定)
  • 内容:保護者の立場から見た子どもたちのインターネット利用とフィルタリング(NPOや相談機関からのヒアリング 他)

※オブザーバ参加をお願いする地方自治体等関係者様には、別途、研究会事務局よりご案内状およびオブザーバ参加申し込み票を発送させていただきます。

※第四回以降の研究会開催について、現時点では以下のように予定しています。ただしこれらは議論の進行および委員都合により変更になる場合があります。

  • 第四回 7月16日金曜日15時~17時
  • 第五回 8月20日金曜日15時~17時
  • 第六回 9月28日火曜日13時~15時
  • 第七回 10月25日月曜日10時~12時

第二回研究会資料

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