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2011年1月

2011年1月21日 (金)

活動結果報告の記者説明会

 研究会の活動報告書公開にあたり、1月21日金曜日13時~14時に、報道関係者向けの説明会を実施しました。

20110121


 説明会には委員を代表して坂元座長代理が出席。事務局二社の担当者とともに、研究会の発足経緯から、活動領域、報告書の主なポイントのご紹介を行いました。

 その後の質疑応答では、記者から「保護者向けの情報提供の具体的な進め方」や「提供事業者向けの提言の実効性」についての質問を多くいただきました。
 研究会として、直接保護者向けの教材作成などを行う予定は現時点ではありませんが、行政機関向けの情報提供を通じて、保護者向けフィルタリング普及啓発の際の参考資料としていただくことなどを期待しています。(一部の自治体向けには報告書の郵送も検討中です)。
 また、フィルタリング提供事業者向けには、様々な機会を通じて、報告書の提言の意図をご案内するとともに、研究会としての働きかけを行い、研究結果を各社の自主的なサービス改善の取組みに役立てていただきたいと考えています。

 引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

活動報告書を公開

 専門家会議「保護者のためのフィルタリング研究会」(座長:NPO法人青少年メディア研究協会 理事長 下田 博次、以下「保護者フィルタリング研」)は、青少年の適切なインターネット利用に欠かせないフィルタリングについて、提供・利用の両面からの改善が必要と考え、課題整理のための調査・研究活動を2010年4月から続けてきました。

 本日、その成果として、フィルタリング提供事業者向けの提言や、保護者向けの利用ガイドライン等をまとめた報告書を、本研究会ウェブサイトにて公開いたします。

 青少年インターネット環境整備法が施行されるなど、青少年のフィルタリング利用が国レベルで推進されています。フィルタリングは、インターネット上のいわゆる違法・有害な情報に青少年を触れさせないために、一定程度有用と評価される技術である一方、様々な限界も存在します。
 フィルタリングへの期待が高まる一方で、その内容については、保護者はもちろん、自治体など利用推進側にも、十分理解されているとはいえません。保護者フィルタリング研はこうした状況を受け、諸課題を整理し、解決策を提案するために2010年4月に設立されました。

 報告書では、提供事業者要因として「精度への不満」「設定が難しい」「告知不足」、保護者要因として「利用リスクの認識不足」「フィルタリングの役割・機能の認識不足」を、それぞれフィルタリング普及・活用を阻害する課題として挙げています。中でも、利用主体となる保護者への期待は大きく、厳しい設定から緩い設定へと、子どもの成長に合わせて適切に調節しつつ、フィルタリングを活用することが求められます。

 一方で、フィルタリング提供事業者をはじめ、サイト運営事業者、第三者機関、販売現場、PTA等、関係者による自律的な努力と密接な連携、保護者の支援は必要不可欠であり、きわめて重要です。
 なかでもフィルタリングソフトメーカーはもちろん、携帯電話事業者、ゲーム機メーカー、スマートフォン端末メーカー等を含む、広義のフィルタリング提供事業者に対しては、「基本性能を高める努力」「青少年の安全を最優先にしたサービス設計や運用」「保護者の理解度や予備知識に応じたサービス設計」「製品・サービスの透明性確保への積極的な努力」という、具体的な四つの行動指針を提言しています。

 保護者フィルタリング研では、活動の成果を報告書の形で広く公開することで、今後、行政機関等の展開する保護者向けフィルタリング利用の普及啓発活動の参考となることや、フィルタリング提供事業者、その他関係者の活動改善の取組みに役立つことを期待しています。

 報告書の全文(PDF形式、ファイルサイズ約1.1MB)は、こちらからダウンロード が可能です。

2011年1月11日 (火)

第七回研究会議事要旨

  1. 日時 2010年11月18日(木) 15:00~17:00
  2. 会場 ヤフー株式会社 本社11F会議室
  3. 出席者(敬称略)
    • 委員
      坂元座長代理、阿部委員、飯塚委員、井島委員、伊藤委員、新谷委員、滝委員
  4. 議事
    (1)開会
    (2)報告書素案の検討
    (3)閉会
  5. 議事要旨
    (1)開会
    坂元座長代理より開会の挨拶が行われた。

    (2)報告書素案の検討
    第一回から第六回までの議論を踏まえた報告書素案について、各章ごとに事務局からの内容説明の後、それぞれ委員による議論・内容検討を行った。

    (3)閉会
    座長代理から閉会の挨拶が行われた。
    以降の報告書のとりまとめ方法については、座長および座長代理にて、本日の議論を踏まえる形で最終案の検討・調整を行った上で、各委員へは事務局による持ち回り説明またはメール交換等による修文を行い、確定させていくこととなった。

関連記事:第七回研究会開催

2011年1月 7日 (金)

第七回研究会開催

2010年11月18日木曜日、15時~17時まで、第七回の研究会を開催いたしました。

20101118


2010年4月に始まった本研究会も、いよいよ大詰めを迎えました。

今回は、ゲストによる発表も無く、研究会活動報告書の素案をたたき台として、委員各位による議論と検討のみをほぼ二時間にわたって集中的に行いました。

当日多数出たご指摘を元に、座長・座長代理により報告書最終案の検討・調整を別途行うこととし、委員全員が集合する形での研究会は、今回が最終回ということになりました。

毎回傍聴ご参加いただいた関係省庁・地方自治体や業界団体などの皆様、長期間お付き合いいただきありがとうございました。

なお、最終版の報告書は後日、説明会の場を設ける他、本サイトでの全文の公開(PDFダウンロード)も行うこととしています。

※第七回研究会の議事要旨については、後日、本サイト上での公開を予定しています。当日の配付資料は、未定稿の報告書素案のみだったため、本サイト上での公開は予定しておりません。

※事務局不手際にて、開催報告が遅くなりましたことをお詫びいたします。

2011年1月 5日 (水)

第六回研究会資料

※本サイトでの資料提供は原則としてPDF形式です。閲覧等には別途Adobe Reader等が必要です。

関連記事:第六回研究会開催

第六回研究会議事要旨

  1. 日時 2010年10月25日(月) 10:00~12:00
  2. 会場 ヤフー株式会社 本社11F会議室
  3. 出席者(敬称略)
    • 委員
      下田座長、坂元座長代理、阿部委員、飯塚委員、井島委員、伊藤委員、新谷委員、滝委員
    • 発表者
      警察庁 生活安全局 情報技術犯罪対策課 課長補佐 林 二郎
      群馬大学 社会情報学部 准教授 伊藤 賢一
      三重県教育委員会事務局 生徒指導・健康教育室 生徒指導グループ 充指導主事 谷岡 伸悟
      愛知工業大学 情報科学部情報科学科 教授 阿部 圭一
  4. 議事
    (1)開会
    (2)平成22年上半期の出会い系サイトに関係した事件等の検挙状況について
    (3)海外調査結果 韓国における青少年保護対策について
    (4)地方自治体におけるフィルタリング普及促進施策に関する整理
    (5)三重県教育委員会における青少年ネット問題への取組み
    (6)保護者の為のフィルタリングモデル案策定方針 阿部案
    (7)質疑応答・検討
    (8)閉会
  5. 議事要旨
    (1)開会
    坂元座長代理より開会の挨拶が行われた。
    下田座長より、復帰の挨拶が行われた。

    (2)平成22年上半期の出会い系サイトに関係した事件等の検挙状況について
     警察庁 林課長補佐より発表がされた。

    (3)海外調査結果 韓国における青少年保護対策について
    伊藤委員より発表がされた。
  6. (4)地方自治体におけるフィルタリング普及促進施策に関する整理
    事務局より発表がされた。

    (5)三重県教育委員会における青少年ネット問題への取組み
    三重県教育委員会事務局 谷岡充指導主事より発表がされた。

    (6)保護者の為のフィルタリングモデル案策定方針 阿部案
    阿部委員より発表がされた。

    (7)質疑応答・検討
    発表に対する主な質疑応答やコメントは次の通り。

    • 阿部委員のモデル案は、基本的には保護者のペアレンタルコントロール一環としてのフィルタリングの責任を(保護者に)持って頂くためには、保護者にはレベル設定の判断が難しいため、標準モデル案を作成し、保護者を導いてゆくとの主旨だと考える。
    • ただし、この案の中でカスタマイズ機能の実施については難しいと感じている。これは、以前に携帯電話の販売員がカスタマイズをどの程度理解しているかをヒアリング調査した際、携帯電話の販売員が的確な回答を直ちに実施出来ない状況を確認したため。
    • また、カスタマイズの際に、保護者が子どもの要求に振り回されてしまうリスクの存在が問題。これは、保護者が、ペアレンタルコントロールの意味を理解していないことに起因するが、このリスクに対応するための、保護者の理論武装について考える必要がある。このために、単に年齢でレベルを設定するのではなく、子どもの発達段階(能力)が基準であった方が望ましいと思うので、阿部委員の原案と組み合わせて考えてみたい。いかがか。
      (回答:懸念の通り、今回の提案は、標準設定で満足しそれ以上の勉強をしない可能性があり、保護者にペアレンタルコントロールを考えて頂くことに関してはマイナスに働く可能性がある。しかし、例えば、中レベルに設定した子どもが満足せずに低レベルへの変更要求された際、勉強するきっかけになるとも楽観的に考えている。)
    • 保護者の勉強のきっかけにするためには、保護者がフィルタリングに対してイニシアチブを持って行動することになるといった提案となる必要がある。よって、今回の提案は、保護者がフィルタリングを考える学習動機なることに比重を置いた提案だと考えてよろしいか。
      (回答:その方向を目指すべきだと考える。この際は、韓国のレイティングも参考になると考える。私の提案は、枠組みのみであり、具体的な設定内容については、国レベルと業者の間での検討も必要だと考えている。)
    • 子どもは、フィルタリングやブロッキングを窮屈なモノとして捉えているように考える。これは、保護者はインターネットを子どもに利用させるためにフィルタリングを考えているといったメッセージが子どもに届いていないためだと考える。
    • 青少年インターネット環境整備法により、フィルタリングを実施していなかった子どもたちも、いったんフィルタリングを実施するというスタート地点に戻された。その時、早急に情報モラルに関する教育の実施が必要であったにも関わらず、遅々として進まなかったことに問題であると考える。また、非常に苦労されている教育現場を考えると、学校教育にそれを全て任せるのは困難なため、三重県のネット対策チームのような専門的な人員が、全県で必要であると考える。
    • 韓国のレイティングの話は、(レイティングが)自己申告であるとはいえ、ネットユーザ全てにインターネットは自由であるものの、成長段階に併せた閲覧の棲み分けをすることは、非常に良いことだと考える。また、出会い系サイトは規制法により規制が厳しくなった一方、子どもたちにはとってフィルタリングは窮屈なものであるため、抜け道を探すようになったと思う。このような、例外をつぶす作業も必要になると考える。
    • 警察庁の報告を聞き、改めてひどい状況にあることを感じた。基本的には保護者のためのフィルタリングを考えることだとは思うが、学校にネットパトロールをさせることよりも、学校に保護者や子どもに啓発を実施させることの方が、はるかに簡単だと考えている。これは、学校教育そのものの役割から考えると、子どもをその気にさせつつ知識を提供することが役割であるから。一方、ネットパトロールは、得意な人にとっては問題ないが、全員にさせることはほとんど不可能。その意味で、三重県の話を伺いながら、もっと学校はいろいろな事ができると感じた。
    • ただし、最大のネックは、学校の先生自身が、今何が起きているかを知らない上に、危機感がないこと。よって、研究会の結果としてフィルタリングが進んで行くのと合わせて、おそらくは学校の中で教えるリスクの範囲や、フィルタリングは子どものために実施していることを教える必要があると考える。危険性を子どもが認識すれば、当然子どもも注意する。危険性を教えずに規制をするから抜け穴を探す。
    • 警察庁の報告のなかで、サイトが何らかの対策を実施すると、実施されていない別サイトへ移行するといった繰り返しが考えられる。よって、EMA(第三者認定機関)の認定サイトであれば、一斉にレイティング(年齢認証)をしないと、全く意味が無いと考える。
    • 韓国の子どもの有害性を判断する第三者機関によるレイティングの話の中で、この第三者機関に対してNPOや市民団体などの様々な団体が意見をするとのご説明があった。アメリカでも同様にそのようなことが行われていると聞いている。日本の場合は同様な事が行われているのか座長にお聞きしたい。
      (回答:知る限り日本には存在しない。一番重要なことは、インターネット時代において子どもを守り育てるべき消費者でもある保護者が、消費者としてインターネット関連商品業者に対して、情報開示要求や善し悪しの基準の開示要求を集約する場(機関)が無い点。日本の場合、世界に比べモバイルインターネットの利用が進んでいるため、ペアレンタルコントロールが実施しにくい国であることを、業界を含め持ち、保護者を助ける状態にする必要がある。指摘のように、(消費者の)声を上げ、集約し、業界・企業・産業界・行政に求めるチャネルができたら良いと考える。)
    • 先ほどの阿部モデル、行政の三重モデル、市民からの声を上げるといった活動が、一体とならなければ、問題は混沌とし、解決しないと考える。

    (8)閉会
    座長代理からの閉会挨拶の後、事務局から今後のスケジュールについて説明が行われた。

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